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科学と想像力の交点から生まれた、Y-Warm
Ylem(イーレム)――かつて、宇宙のあらゆる物質の起源と考えられた「原初の物質」。
「起源」「変化」、そして未知の可能性を象徴するこの概念から、Y-Warmという名は生まれました。
3,000日を超える研究開発。
幾度となく繰り返された実験と検証。
その積み重ねの先に、2021年、柔軟性を備えた新しい断熱素材 Y-Warm が誕生しました。
Y-Warmが目指したのは、従来の断熱材を単に改良することではありません。
私たちが問い直したのは、
「暖かさは、本当に厚さやかさばりに依存しなければならないのか」
という、断熱の根本にある常識でした。
厚みやボリュームによって空気を保持する従来の発想から、素材内部の微細構造によって熱移動そのものを制御するという発想へ。
より薄く。より軽く。そして、より大きな可能性へ。
一つの科学的な問いから始まった研究は、やがて柔軟な断熱素材の可能性を広げる、新たな材料技術へと進化しました。
断熱の限界を、構造から再定義する
Y-Warmの核心にあるのは、膨大な数の独立した微細空間からなる、高度に多孔質な内部構造です。
厚さ約1mmのY-Warm素材には、1cm²あたり10,000個を超える独立したミクロンサイズの細孔空間が分布しており、それぞれがナノメートルレベルの厚さを持つ細孔壁によって互いに隔てられています。
この緻密な構造によって素材内部の熱移動を抑制し、軽量かつ柔軟でありながら、極めて低い熱伝導率を実現しています。
しかし、私たちが追求したのは、断熱性能だけではありません。
Y-Warmは、高い断熱性能に加え、柔軟性、透湿性、速乾性、抗菌性といった機能を兼ね備えています。
断熱性能と快適性。
薄さと機能性。
軽さと実用性。
これまで同時に成立させることが難しかった性能を、一つの素材の中で両立させること。
それが、Y-Warmが目指してきた材料設計です。
この特性により、アパレルやフットウェアをはじめ、アウトドア、PPE、自動車、建築など、従来の硬質あるいは厚みのある断熱材では制約のあったさまざまな領域に、新しい可能性が広がっています。
薄さを、制約ではなく技術に。
軽さを、妥協ではなく性能に。
「暖かさ」から、より持続可能な未来へ
人類は長い歴史の中で、寒さから身を守るために、より多くの素材を重ね、より厚くし、より多くの空気を閉じ込める方法を選んできました。
私たちは、その前提そのものを問い直しました。
Y-Warmが考える技術の価値とは、
より少ない資源で、より大きな価値を生み出すこと。
断熱性能を高めながら、厚さやボリュームへの依存を減らすことができれば、製品設計の自由度を高めるだけでなく、材料使用量や重量、さらには製品ライフサイクル全体における環境負荷を見直す可能性も生まれます。
衣服からフットウェア、アウトドア、モビリティ、建築、産業用途まで。
断熱材をより薄く、より軽く、より高効率にすることは、単なる快適性の向上ではありません。
それは、限られた資源をより効率的に活用するための、新しい材料設計の考え方でもあります。
Y-Warmにとって、サステナビリティとは、単に「使用量を減らす」ことではありません。
より少ない資源から、より大きな価値を生み出すこと。
それが、私たちの考える持続可能な技術です。
技術への執念を、使命へ
私たちは、ときに「こだわりすぎる」と言われるかもしれません。
しかし、それは材料科学の可能性を、最後まで追求しようとする姿勢です。
ときに「頑固だ」と言われるかもしれません。
しかし、それは従来の方法で答えが見つからないときも、研究を止めない意志です。
ときに「厳しすぎる」と言われるかもしれません。
しかし、それは素材を目に見える表面だけで判断せず、ミクロ、そしてナノレベルの構造にまで向き合うという、私たちなりの科学への敬意です。
科学は、物理法則を書き換えるものではありません。
物理法則を、より深く理解し、より精密に活かすためのものです。
長年の経験によって築かれてきた常識を、データが問い直すとき。
断熱性能が「厚さ」だけでは語れなくなり、熱移動の制御が「素材の構造」という新たな次元へ進むとき。
そこから、断熱技術の次の可能性が始まります。
3,000日を超える研究開発を通じて、私たちは「暖かさ」「厚さ」「重さ」の間に長く存在してきた関係に、新たな選択肢を提示してきました。
より薄く。
より軽く。
より高効率に。
素材の進化によって、製品を変える。
製品の進化によって、産業の可能性を広げる。
そして、テクノロジーによって、人と社会をより軽やかな未来へ。
Y-Warm — Less Bulk. More Possibilities.
— Y-Warm イノベーションチーム