Y-Warm:世界初の繊維製品向け断熱材

Y-Warmは、**Y-Warm Technologies Co., Ltd.**が開発した次世代の柔軟な断熱保温材です。ナノレベルの独立気泡(クローズドセル)構造を採用し、極めて低い熱伝導率に加え、優れた柔軟性と高い透湿性を兼ね備えています。

従来のエアロゲルが抱えてきた「脆く、衣料用途への応用が難しい」という技術的課題を克服することで、繊維製品への応用を可能にした世界初の断熱材として開発されました。

 

1世紀にわたる「脆さ」という課題を克服

1931年の発明以来、ナノ多孔質材料であるエアロゲルは、極めて優れた断熱性能を持つ材料の一つとして知られてきました。一方、その構造に由来する「脆さ」が大きな課題となり、長年にわたり実製品への幅広い応用を阻んできました。

8年にわたる研究開発を経て、**Y-Warm Technologies Co., Ltd.**の研究チームは、ナノ多孔質断熱材料が抱えてきた力学性能上の課題を克服し、ナノレベルの独立気泡構造を持つ柔軟な断熱保温新素材の開発に成功しました。それが「Y-Warm」です。

Y-Warm2021年に市場への供給を開始し、その中核技術は現在、国際発明特許として認可されています。

 

ナノレベルの独立気泡構造が生み出す断熱性能

Y-Warmのセル壁の厚さは20280ナノメートル、孔径は30190マイクロメートルで、独立気泡率は95%を超え、気孔率は96%に達します。

こうした独自の微細構造により、極めて低い熱伝導率を維持しながら、柔軟性と透湿性を両立しています。

また、本製品はEUSVHC(高懸念物質)205項目に関する安全性試験に合格しており、冬季用衣料の断熱保温用途にも適用可能な新素材です。

 

Y-Warm Technologies Co., Ltd.CTOである鍾飛鵬氏によると、Y-Warmの断熱原理の核心は、外部からの冷気による熱伝導を抑え、人体から外部への熱損失を低減することにあります。衣料の表地と裏地の間にY-Warmを配置することで、一枚の薄い断熱層を加えたように機能し、薄型でありながら優れた保温性能を発揮します。

透湿性と速乾性も両立

Y-Warmは断熱性能だけでなく、優れた水分管理性能も備えています。

素材中に存在する親水性基により優れた吸湿性を発揮するとともに、高い水分蒸発速度によって速乾性を実現しています。これにより、保温性と衣服内の快適性を両立することが可能です。

 

わずか38-70g/m²の軽量設計

微細構造を観察すると、Y-Warmの内部にはハニカム状の構造が形成されています。面密度はわずか38-70g/m²で、製品幅は150cmです。

さらに、抗菌性、遠赤外線特性、環境負荷低減省エネルギーへの貢献といった特長も備えており、50°Cから150°Cまでの幅広い温度範囲で安定して使用することができます。

 

衣料から自動車、鉄道、建築分野へ

Y-Warmは現在、アパレル、アウトドア用品、自動車、高速鉄道、建築物の省エネルギーなど、幅広い分野で応用が進められています。

従来の断熱材が「厚さ」や「かさ高さ」によって断熱性能を確保してきたのに対し、Y-Warmはナノレベルの独立気泡構造によって、薄型軽量でありながら高い断熱性能を実現します。

こうした特性から、Y-Warmは従来の断熱材のあり方を変える革新的な新素材として注目されています。

 

Y-Warm Technologies Co., Ltd. 会社概要

**Y-Warm Technologies Co., Ltd.**は、高性能新素材の研究開発および産業化に特化した革新的なテクノロジー企業です。清華大学の起業支援拠点を母体として設立されました。

同社が独自に開発した「Y-Warm」は、ナノレベルの独立気泡構造を持つ高性能な柔軟断熱材です。優れた断熱保温性能に加え、透湿性、抗菌性、吸湿性、速乾性、軽量薄型といった多様な特性を兼ね備えています。

現在、アパレル、アウトドア用品、自動車、高速鉄道、建築物の断熱保温など、幅広い分野で活用が進められており、柔軟断熱材の新たな可能性を切り拓いています

 


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